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社会課題解決への意識の昇華が、自分のリーダーシップの在り方を再定義しました
JSR 株式会社 四日市研究センターディスプレイソリューション研究所長
徳久 博昭様
修了生

技術者の視点に加え、経営者は「リアリティ」への理解が欠かせない

私にとって知命社中は「己を見つめ直す場、価値観を見直す場」でした。
2017年4月に立場が研究所長になり、責任範囲と業務領域が広くなり、知命社中での気づきを意識し、技術の側面だけでないことにも挑戦を始めました。

知命社中で深まったのは「人間のリアリティを求める姿勢」です。BtoBのビジネスに携わっていますが、最終的に人間が求めたいものの本質を捉えるように意識し、自分の仕事が社会にどのように求められるかを深く考えるようになりました。

専門性と経験の幅がある講師の話や、異業種で活躍する参加者からインスパイアされることが多かったです。仲間との議論からアイディアも生まれるし、他者とかかわることで新たな気づきが生まれ、自分の価値観の棚卸と何が足りないかへの気づきがありました。

特に、初回講師の冨山和彦氏の影響が大きくあります。「経営はリアリティ」「トップダウンとボトムアップ」「イノベーションは自分だけで起こせない」「経営者の人間力」「情理と合理」「最後は数字で意思決定しなくてはならい」など、数々の言葉が印象に残り、衝撃と共に技術の視点だけではいけないのではないか?」と素直に思いました。

起業家との対話から生まれた負けん気、新しい挑戦への決意の芽生え

決意の芽生えは、起業家との対話がきっかけです。ライフネット創業者出口治明氏や、ユーグレナ出雲充氏、レノバ千本倖生氏の話から「アントレプレナーシップの必要性」を強く感じました。起業家が「自分のビジネスが社会にとって価値があるか」をどれだけ真剣に考えているかを、彼らとの対話を通じて気がつきました。

実は、これまで起業家の話には「本当にそう思っているのか?」と疑う自分がいました。しかし、彼らの言葉や表情から「社会の課題解決に貢献するためにビジネスに向き合っている」という強い想いを感じることができました。経営者本人が本心からそう思わない限り、周囲の巻き込みも信頼を得る事もできない、そのことが腑に落ちました。社会的に価値を生み出す経営者になる為の鍵が何か、深く理解できた気がします。

また参加者には自らリスクとって起業している方もおり、経営に携わるという点でまだ肩を並べられていないのではないかと、健全な「負けん気」が生まれました。もう一段上がるためには、自分と異なる価値観を取り込まないといけない、改めて技術者の知識とマインドを持って、経営に携わることが重要だと思えました。

そのためには、まずアントレプレナーの気持ちが欠かせないと痛感し、自分もさらなる挑戦をしたい、そう決意が生まれていきました。

自分のやるべきこと、やりたいことの目標の輪郭がはっきりした。

社会に対して役立っていると実感でき、自社の存在が社会にも認識される為には、例えば時価総額1兆円という目標があると思います。そうした具体的な数字イメージを自分の中に明確に意識し始めると、成すべきことの輪郭がはっきりしてきます。「自分がどうしたいか、自分がどうありたいか」という価値観に根差した上で、いまのやり方の延長線のままではいけない。自分の仕事が社会の役立っていると自覚と想いを起点として、自らのやり方を変革させていく。自社の社会的な存在価値を考える重要性を感じました。

※役職はご参加時のものです
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