約30年在籍したトヨタ自動車株式会社では、企業価値創造室、マーケティング開発部、商品企画部など複数の部署で勤務する。代表的な功績として、トヨタの“ものづくり”哲学として提唱した「日本独創」が、その後のブランド戦略や様々な新商品・技術、モーターショー改革につながる。加えて、次世代コンセプトとして「1/X」「Rin」「i-REAL」を世界へ向けて同時発表する。これは後に、“ことづくり”“ひとづくり”を含めた企業価値づくりへ発展し、ファッション業界や音楽業界とのコラボレーション活動や、写真家の上田義彦氏と制作した“トヨタ車が1秒も写っていない企業イメージ映像”として具現化される。
また、これらの活動を通じて海外5都市(シカゴ、バンコク、ビルバオ、ブカレスト、ザクレブ)にクリエイティブ・ネットワークを創り上げた他、スタジオジブリとのご縁により技術部内に「西ジブリ」を開設する(2009~2010年)。
「TEDxTokyo 2009」「TEDxSapporo 2013」ではスピーカーとして登壇。
2010年には“日本の日常にあるさり気無い12の情景”を綴った「場と風」(Of Place and Wind)を執筆し海外出版。
2012年「風の企画事務所」を設立し、現在までコンサルティング、講演、ワークショップ等を中心に企業・行政・教育など多方面で活動中。未来思想家として、これからの社会で必要とされる創造性、次代のキーワードなどを広く提唱し、仲間たちの間では“絵の描けない手塚治虫”とも呼ばれている。
2015年からは、長岡技術科学大学 大学院にて「次代へのイノベーション教育・研究」も兼務しており、企業とのアイデア開発を指向した『成長する身体感覚な実践LAB型ラウンジ』活動で、大学の次世代化にも取り組んでいる。