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人としてのあり方を磨き、確かな経営観を持つ
三井金属鉱業株式会社 執行役員 金属事業部長
中山 惠造 様
修了生

発端は上司から渡された社長名の研修案内でした。「経営者研修を実施するので受講する事。コース:知命社中」
「知命社中って何?」と思いましたし50代も半ばを過ぎ「今更、社外研修か?」とも思いましたが、いわゆる座学のお勉強とは違うプログラムに興味も惹かれ、サラリーマンの常で言われるままに参加をする事になりました。

Module1に参加して感じた事は講師、参加者の教え・学びに対する思いの熱さです。我が身を振り返り、その取組み姿勢が周りの皆さんの足手まといに成っていないかと心配しつつも、否応も無い知の奔流に巻き込まれながら、自身の学びに対する意識が上がって行った様に思います。
また期間中、自分の価値観についてエッセーを何度も書き直す事により、やがて心の底に潜んでいた思いが表層に姿を現し「これがしたかったのだ!」と自分なりに再認識をする事が出来ました。「軸を持つ」ことが研修を通しての重要なテーマでしたが、エッセーを読み直し、書き直している内に必然的に「金属資源の循環に貢献したい」と言う自分の思いに到達しました。
全体を通して良き講師の先生方、良き研修仲間、良き書籍に恵まれて自分自身のレベルを上げる半年間になったと実感しています。

非日常空間で自己の生き方を見つめる
 Module1での第一印象も鮮烈でしたが、続く金峯山寺でのModule2の印象が深く心に残っています。都合により初日の夜からの合流になったのですが、京都駅から近鉄に乗り換えて吉野駅に向かう途中、乗客は一人減り二人減り、ほとんど貸し切り状態となった電車は日が暮れ掛けて車中も薄暗くなり、まるで異世界に迷い込んで行く様な思いがしました。翌朝は未明から座禅を組んで吉野山の気を吸い込み、瀧行も行って心の洗濯が出来た所に田中利典先生のご講話が染み込みました。
特に耳に残っているのは「今、身の周りで出来る事をする。それが地域に於いて意味を持ち、日本国に於いて意味を持ち、世界に於いて意味を持ち、果ては宇宙に於いて意味を持つ」と言う言葉です。自分が今この瞬間にこの場所にいる事、そしてその行動に何某かの意味があると考えるのは、生きて行く上で勇気付けられます。これはまたModule1での岡本彰夫先生のご講義の「陰徳の教え」にも通じる様に思います。

論理の研鑽だけでは無く、情理にも目を向けてバランスが取れている所が「知命社中」の「知命社中」たる所以かと思います。

※役職はご参加時のものです
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