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多様な学びを昇華することで、リーダーとしての意識や、 社員との関わり方に変化を感じています
大塚包装工業株式会社 副社長
長濱 正視様
修了生

多様な学びを具体的な日常行動に反映してみることの価値

知命社中では、様々な学びに触れることができたし、それ以上に「学び方」やその「活かし方」に深い気づきがあったと思っています。
プログラムの最初の課題書籍である冨山さんの「会社は頭から腐る」は響きましたね。今までの自分では全く駄目だということを突きつけられた気がしました。でも、駄目なことの理解以上に、どう変わるべきか大事。だからこそ、個人の学びで終わるのでなく、そこで生じた疑問や悩みなどを同じ経営の立場にいる仲間の皆さんと対話することで、手触り感や実感を深めていったように感じています。他の対話の中でも、「長濱さんがやりたいことは分かったけれど、その先には何があるのか?それが明確になっていないのでは?」と、思考の時間軸を延ばす問いを頂けたことも、視座をずらして考えることに繋がる価値ある問いでした。
こうした形で、多くの考えや人との深い対話を通じて、改めて自分が置かれている環境・会社の今をしっかり見据えることの重要性に強い問題意識を持ちました。この認識が今の自分の行動に従来よりも広がりをもたらしていると思っています。例えば、自社の業界やそれを取り巻く環境について考えるために、同業他社だけでなく、機械メーカー・原料メーカーなどの間接的な関係会社の方とも、自らコンタクトをとって話す機会を作るようになったことはその一例です。

社員との関わり方も自覚的に変化を作るようにした

知命社中は、副社長・営業本部長という立場で参加させて頂いたのですが、当初は副社長というよりも、営業本部長としての意識の方が強すぎたと今は振返っています。昨年の売り上げよりも今年、今年の売り上げよりも来年というように、利益に固執している面がとても強かったのです。お恥ずかしい話ですが正直に言うと、今まで「社員の幸せ」ということを深く考えるということができていなかったのではないかと思っています。しかし知命社中を通して、産業構造の変化、価値観の変化、そして人間とは?情理とは? など様々な話に触れることで、「社会に必要な企業とは何か、そこで働く社員の幸せとは何か、経営者はどんな経営観を持つべきなのか」という、より本質的な経営者の使命に心を動かされるようになりました。業績や数字も勿論大事ですが、こうした経営観に対する認識の深まりは、研修に参加してからの大きな変化です。

「社員の幸せ」を考える中で今強く感じていることは、“人としての仕事”をしてもらいたいということです。本来の人の仕事とは「考える仕事」であるべきで、機械で出来ることは完全に機械に任せるべきです。ですが、自社含め同業他社をみても「体を使う肉体労働」の比率が高いのが現状です。ですから「大塚包装工業は、先んじて他とは違う企業像を見せていこう。やれるところから変えていこう。考える仕事、人としての仕事は何かをもっと意識していこう」と繰り返し社員に伝えています。考え方そのものは、人それぞれなので何通りあっても構いませんが、考えない・自分の意思を持たないというのは、あってはならないと思うのです。ただし、考える前提として知識がないと自分の意思は持てません。意思を持とうとすると、学びが必要になります。だからこそ、私が体験したように、出来るだけ社員が外に行って学べる機会を提供したいと思っています。

※役職はご参加時のものです
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