私にとっての知命社中は、自分の価値観を法人組織のVisionに昇華し、同一化する場でした。そして、知命社中を修了したときには、リーダーとしての「未来へのストーリー」を手にしていました。
「結局、あなたは何をやりたいの?」
「たったそれだけのことを、やりたいの?」
「やりたいことを実現するために、そんなリーダーでいいの?」
知命社中の始まりは、こんな問いで揺さぶられます。専門領域の思考に陥りがちだった私は、これらの問いに明快に答えられませんでした。異分野の仲間との対話で自分の違和感が浮かび上がり、「問い」から更に挑発されます。
「自分の志はこんなにちっぽけだったのか?」
すぐに答えの出ない自問自答は、自分への違和感も生じることになりました。
後ろと足元しか見えない苦しい時間が続きます。
前と上を向く浮上のきっかけは3つありました。
1つ、知命社中のリーダーの熱いマインドとスタッフのサポート
2つ、本物の講師陣からの多面的な思考の注入と、彼ら彼女らの知行合一の姿
3つ、成長する仲間、です。
特に3つ目からは、大きな刺激を受けました。異分野の人と接することはよくあることです。しかし組織のリーダーの方々と自身のリーダーシップについて腹を割って語り合うことは、貴重な経験でした。異なる意見への違和感を深掘りする。同じように迷い悩んでいる姿に安堵する。お互いにギフトメッセージを送るだけではなく、ステップインコメントを突っ込んでいく。ゆで卵の殻をむき白身を取り除いて、本質である黄身を取り出すような感覚で自分に向き合います。
これを毎回の研修で繰り返しながら、自分の本当の価値観を削り出して言語化する、言語化したものを行動の軸として決める、講師陣からの刺激で行動の軸をより太くしていく。研修が進むに従い、目指すVisionを明確にしていく。
研修の最後では、「未来にわたって、自分は何を成し遂げ、そのためにどうあるか」を全員が語ります。知命社中が始まった時とは違う仲間の姿がありました。知命社中を終えた現在、私も新たなリーダーに変わっていく気概を持っています。
自分の大使命に向かう道程で、いつの日か何かでつまずく時があると思います。その時は、知命社中で得た、高い視座、広い視野、多くの視点、未来への眺望に立ち戻る自信があります。
これから知命社中で学ばれる方々を羨ましく思います。頑張ってください。