「各社からエグゼクティブが集まった」と言っても、実はたいしたことはない。
最初に仕事に関する各自の価値観を徹底追求してみれば、意外とみんな「達成感」だとか自分の”気分”のことばかり言っているし、「経営者として成し遂げたい使命」を語っても多くは近視眼的な内容に偏りがちだ。
そんなメンバーが、8か月を経て最後に語るビジョンは、自分の会社のみならず、業界全体、日本全体、世界全体を俯瞰した力強い言葉となり、共に ”旅” した仲間から見ても感銘を受けるまでに磨きこまれ、研ぎ澄まされていた。
これが、「知命社中」という辛く、厳しく、激しく、どこまでも深い学びを得る “自己を磨く旅” がもたらした変化だ。
300時間を超える時間や20冊の課題図書といった表層的なボリュームのみにあらず、鋭い言葉で”頬をはたかれる”ような討論であったり、奈良「金峯山寺」での座禅・滝行・護摩行による精神的な鍛錬であったり、容赦なく己の甘えや勉強不足を指摘され、叩きのめされるところから本質を知る。
「あなたは何者か?」という問いを見つめ、己を知り己を成長させる。
「知命社中」とは、おおげさでなく、生まれてから今日までの人生を総ざらいして、自分の生まれてきた意味や、運命、使命を見定め、覚悟を決める8か月の ”旅” である。
参加するなら本気で臨め。
中途半端な気持ちで参加してさえも有意義ではあるが、本気で臨んだ時に得られえるものは桁違いだ。
そして「知命社中」を終えた我々は、未来を見据え、自分の過去を意味付け、今を行動している。